インターネット講座 -(10)-
桃太郎とアクティブ人生論(2)


エコマネーは「キビ団子」の 役割


 エコマネーは、「ありがとうという言 葉の具現化」と 現代日本人が苦手とする社会参加 「ボランティア(アクティブ精神)」の 推進に向けた活動手段として注目されています。

(1)エコマネーとは何か

 「エコマネー」とは新しい「コミュニティ通貨」です。「コミュニティ通 貨」 とは、ある特定の地域社会やコミュニティの中だけで通用する通貨 で、その経済の活性化を図るために導入されます。
 これは昔、江戸時代にあった「藩札」に似ています。
 「エコマネー」とは主としてボランティア活動など、従来通貨では評 価 しなかったサービスなどを評価するための新しい評価尺度であり、こ れによりボランティア活動などを互いに交換する新しい経済循環が出 来上がり貨幣経済とは異なる経済圏(ボランタリー経済)ができ、地域 の活性化がはかれます。

 富山社会人大楽塾の「夢たまご券」は正に、会員の「善意本位体制 の新通貨」と言えましょう。

(2)エコマネーの社会的背景

 20世紀は工業化による目覚ましい発展の世紀であったが、21世紀 を 目前に向かえ通貨経済の弱点が一気に露呈し、私たちはそのうねり に翻弄されています。
 その結果、一部大都市への富の集中と地方経済の衰退など様々な 問題を現行の社会システムが抱えたまま、21世紀の我が国は「環境 問題」や「少子高齢化」など避けて通れない新たな困難な問題をつき つけられています。
 これらに対応するために「地域社会・コミュニティ」の問題を「コミュ ニ ティ」自身が「ボランタリー精神」の醸成により負荷軽減しようとする社 会システムの構築が注目されています。

(3)富山社会人大楽塾のエコマネー

 大楽塾のエコマネーは、前向き人生を表現する「夢たまご」を呼称と し流通させます。
30分のボランティアを「1夢たまご」に設定。「できること、してもらいた いこと」をリストに記入し、お互いにサービスを交換します。また、サー ビスを必要とする個人や団体にエコマネーを寄付することを可能にし ます。
 「夢たまごマネー」の流通は、ボランティア活動の活性化をもたら し、 塾生の生きがいづくりにも最適です。さらに「エコマネー」は高齢者問 題や環境問題への解決策としても期待できます。


エコマネーを理解いただいたところで、激動の時代乗り切る智恵〜日 再構築のヒントを学べ〜《桃太郎と アクティブ人生論(3)へ》 をご覧ください。


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